あけましておめでとうございます。
2014年は会社にとって多くの変化があり、刺激的な1年でした。2015年はさらにアグレッシブで刺激に満ち溢れた1年にしたいところ。ということで、個人としても色々トライしていきたいと思ってまして、その第一弾がこのブログです。まずは1年続けられるようにゆるく頑張ります。
初回は2014年の振り返りから入ろうと思うのですが、そもそも僕らの会社(プレイド)や事業(KARTE)を知らない人もいると思うのでまずは簡単に紹介します。
2年目に出会ったサービス
プレイドは2011年10月に創った会社で、僕はその前まで6年半ほど楽天に勤めていました。会社は楽天を辞めてすぐに立ち上げたんですが、当初はECのコンサルをしたり、C向けサービスをやってみたくてiPhoneのアプリをリリースしたりしていました。
自分がやるべきサービスは何かを探しながら1年ほど経過した2012年の8月、友人の紹介から新大久保のタイ料理屋で現プレイドCTOの柴山と出会います。
同い年、サッカーやってる、なんか波長合う、いいやつ!とまぁそんな感じで多分意気投合し、そこから隔週くらいのペースで柴山と会い、お互いが考えるビジネスと技術の考えをぶつけ合い、やるべきサービスを模索しました。その冬に1つの向かうべき方向性が定まりました。それが「KARTE」です。社外取締役の高柳のアイディアで白黒つくから「パンダほにゃらら」とかそんな愛嬌あるサービス名もありましたが、無数のサービス名を経てこの名前に落ち着きました。
ウェブに本当の意味での接客を
KARTEはリアルタイム解析をベースとしたウェブ接客プラットフォーム。簡単に言うと、「ウェブ で接客するための環境」です。
みなさんの事業では「接客」してますか?
僕らは接客を「お客様を理解し、お客様にあったサービスを提供すること」と考えています。それをウェブで可能にするためにデータを価値に変換し、誰にでも扱えるものにしています。
KARTEはみなさんのサービスのお客様を可視化します。これまでは過去のデータがベースだったけど、KARTEはお客様の一挙手一投足をリアルタイムに可視化し続けます。今この瞬間の態度変容まで可視化することができるんです。そして可視化したお客様に対して、その瞬間に最適なアクションを自動実行します。データの計測からそれを解析しアクションの完了までがたった0.X秒で実現できるんです。
ウェブの特性を生かしたリアルのような接客を実現できる日はもうすぐそこです。現在クローズドベータ版としてサービスを提供していますが、間も無く一般リリースを迎えます。興味を持っていただいた方は、KARTEのティザーサイトで事前登録を受け付けているので、是非ご覧ください。
KARTEという名前の由来や、サービスの詳細なんかはまた改めて紹介するのでお楽しみに。
2014年の振り返り
粛々と準備を進めてきた結果、2014年は会社にとって大きな変化がありました。去年の振り返りとしてトピックスを3つほど紹介したいと思います。
1. はじめての資金調達
2014年7月に発表しましたが、少し遡った同年5月末にプレイドとして初めての資金調達を行いました。フェムトさんという素晴らしいVCさんに投資いただけて、とても良いラウンドでした。
リアルタイム解析により新たな「ウェブ接客」を実現するプレイド、フェムトグロースキャピタル他より1.5億円を調達|株式会社プレイド http://bit.ly/1Hnd1sh
2014年の2月頃からファイナンスの活動を始め30〜40社ほどにお会いいただきました。どこのVCさんの誰に会うべきかバイネームで落とし込み、幸運なことにほぼほぼご紹介ベースでアポ調整を進めることができまして、図々しいなぁと自分自身思いつつも、会うべき人に会うことが重要だと思うし、これは本当に正しいプロセスだったと思ってます。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
全体的にはスムーズかつポジティブなラウンドだったと思います。とはいえ途中色々なことがありまして、投資契約の当日朝、契約書内の振込先の口座番号が1桁多いことに気づく的なサプライズが3つほどあり血の気が引きましたが、まとまってホッとしたのを覚えています。もう少し嬉しい気持ちとか口座残高を何度も見るとかそういうのあるのかなと思ってましたが、皆無でした。会社が潰れずに済んだとか、これで皆にちゃんとお給料払える、とかそんな感じでした。
とにかく色々勉強になりましたし、やはり経験に勝るものはないですね。次は次でまた違う何かが色々あるんでしょうけど、初回よりはうまく、そしてタフにやれると自分たちを信じてます。
2. 順調すぎる採用活動
僕は会社は人が全てだと思っています。よく言われることですが、自分より優秀な人をいかに巻き込むか、それによって会社のポテンシャルは全然変わってくる。資金調達の一番の目的は、KARTEの世界観を創っていくための人財獲得でした。
6月頃から本格的に採用活動を開始し、7月8月はもう不安しかありませんでした。初めての採用ですからね、もう今すぐ優秀な人に来て欲しいんです。資金調達直後ですから余計にそういうモードでした。ただ相手あってのことなので、そんな風に都合よくコトが運ぶはずないんです。頭ではわかっていながらも、自分たちの中で勝手に上がる期待値と現実のギャップに無駄に気持ちを弄ばれてました。
最悪このままいったら計画倒れすぎてやばいなーと感じていましたが、9月頃から風向きが変わり始め、一気に順調すぎる採用活動に一変。全てのメンバーが直接の知り合いや紹介ベースで、今では約20人ほどのチームになりました。去年の今頃はまだ正社員ゼロですからね、会社にとってはすごい変化です。採用は成果が出るまで3ヶ月以上タイムラグがあるとは聞いていましたが、その通りの結果になりました。
普段からずっと動いておく、採用開始後はとにかくギアあげて動く、そして信じて耐える。ですね。
今月は1年半以上口説いていた技術者がジョインするなど、新たに4名の仲間が加わりまして相変わらず絶好調。技術もビジネスも超優秀な人ばかりなので、もはや全社的に僕より優秀な仲間しかいないというなんとも幸せな状況です。
採用における必勝法なんてなのかもしれませんが、相手を知ること、そして気持ちをのせてビジョンや思いを伝え続けること。スタートアップが数多ある魅力的な企業に勝るには結局それしかないのかも。2015年はさらにいい人財の波を作りたいですね。
3. IVSのLaunch Padで入賞
12月の頭に京都で行われたInfinity Ventures Summit 2014に参加し、そのメインイベントであるLaunch Padに出場しました。結果は4位入賞。優勝だけを目指していたのでどうしても悔しい気持ちは先行しますが、審査プロセスで得たものは非常に多く、自分たちと自分たちのサービスを見つめ直すいいきっかけになり、今となっては入賞できて本当によかったと思っています。
Launch Pad登壇13社の素晴らしいプレゼン集はこちら
Launch Padのオープニングミュージックは”The Launch / DJ Jean“なのですが、iTunesでDLして聞きまくってました。会場にその曲が流れた時はめちゃくちゃテンションあがりましたし、お陰さまで緊張もなく全力でプレゼンを楽しむことができました。音楽聞きまくる作戦、意外といい準備だったかも。
応募以降どんな審査過程で本番に向けてどういう準備したとか、またそのうちまとめたいと思います。そしてその反省生かして次こそは必ず優勝します。
IVSは次回宮崎でこの春に行われますが、新しいサービスを今作られている方は間違いなくチャレンジするべきだと思います。(次の募集ももう始まってます。)基本的にプラスしかないです。そして普段出会えない素敵な方々と出会い、繋がることができます。
1つ何かのイベントをマイルストーンとして置くことは、事業進捗とかチームの団結といった色々な側面で非常に良い影響が働くことを今回改めて実感しました。資金調達を発表した時も同じような感覚があったかもしれません。頻繁に作れるものではないですが、チャンスは自ら取りに行くものですし、会社にとっての節目をしっかり定期的に作っていきたいですね。
初投稿のさいごに
2015年はプレイドにとって飛躍の年。愛宕神社でのおみくじは、通常のおみくじ&恋愛みくじ共に大吉で準備万端です。早くだるまに目が入れられるよう、メンバー一丸となって頑張りますので、引き続きご注目ください!